霊界日記17

61.霊界の文字        2003年3月15日

 私は、高層建築物が建ち並ぶ、霊界へ来る事ができた。 鉄筋コンクリート造りのビル群が次々と私の目の前に現れてくる。
 全ての建物に白っぽい文字が外壁に書かれていた。どのような意味があるのかと、不思議に思った私は、近くまで行って確かめたくなった。その時、なぜかその文字が読めるような気がしていた。
 しかし、まったく理解できない文字だった。文字というより、記号のようでもある。外国語でこのような文字を見かけた事もない。これは、霊界の住人にメッセージを送る為に書かれているようだった。文字は何行にも渡って書かれてあったが、2文字しか記憶できなかった。
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62.水性の宇宙人       2003年3月18日
 私は霊界の大地に立っていた。遠くの空に光る物体があった。その光りは不規則な動きを繰り返していた。私は、右手を挙げ、人差し指を光りの方へ向け、その光と動きを合わせて、手を動かした。
 すると、その光は私の方へ飛んでくるではないか。そして、私の頭上に来て静止した。直径4~5m程のシャボン玉のように丸く柔らかく浮かんでいた。
 私は人差し指を上に向けたままだった。丸い物体は私の指に触れた。水のような透明なものが付いた。シャボン玉の中から、話し声が聞こえ、「仲間だね」と言ってきた。
 その球体には、二つの生命体が動いているように見えた。彼等の会話が聞こえたが、私には理解できる言葉ではなかった。しきりに私の方
へ話し掛け、メッセージを送ってくれたが、どうしても認識出来なかった。
 しかし、とても好意的、友好的な波動を私は感じる事ができた。

63.「妖精の森」        2003年6月17日

 私は森の中へ落ちて行った。木漏れ日がステンドグラスを通した光のように、鮮やかだった。
 木立の中を歩いていくと、白く光るものが、私の目の前に飛び込んできた。
それは頭に角が生えた一角獣、ユニコーンだった。全身が白く輝いていた。オーラの光も放っている。ユニコーンは私を誘うかのように、飛び跳ねて、合図をしてきた。
 そこへ、ティンカーベルのような妖精が現れ、私の周りを何度も舞ったかと思うと、「私に付いてきてください。ご案内します」と言った。
 小さな妖精の後を追うと、森の外へ出た。そこは一面色とりどりの花が咲き乱れる、花園になっていた。
 妖精は、私に向かい、
 「私達は、美というもののお手伝いをしています」
 「地上世界へは、花や木々に霊的な影響を与えています」
 「昔は私達の活動を見る事が出来た人々は多かったのですが、現代の人々は見れなくなっています。悲しい事です」と嘆いていた。
 私は、「このような美しい場所へ案内してくれて、ありがとう」と言うと。
 「又、来てくださいね」と妖精に言われた。
 「はい、また来る事にします」と私は答えた。
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これで゛私の霊界日記は御仕舞いです。
 言いまわしが宗教用語がかっているのは御容赦ください。当時の知識で書いているものですから、今であれば恥かしくて書きません。
黄金時代には宗教は必要ありません。宗教は人間をコントロールし、支配層が都合よく世界を転がすツールでしかなかったからです。
人間開放、宇宙時代に宇宙人と対等に接するに何が大切かだけです。それではまた。





霊界日記16

57.「地下ホール」           2003年2月15日

 私は暗い地下道あるいは地下ホールのような広い空間に来た。そこには霊人が群衆となって集まっていた。人々は皆この空間に閉じ込められてしまっているようであり、出口を捜そうと努力する者さえいなかった。
 どうしていいのかわからないかのように、霊人達は茫然と立ち尽している。地面は石ころだらけであり、廃墟となったビルの地下駐車場のようでもあった。
 辺りは明かりになるものが何一つ無かった。私は彼等を何とか助け出したいと思い、群衆に合図するかのように、右手の一指し指を上げた。
すると、指から火が燃え上がり辺りを照らし出した。青白い炎だった。熱は感じなかった。
 その明かりを頼りに、出口を見つけようと思った。私は人々に「私に付いてきて下さい。」と促した。
 非常階段らしきものを見つけた。その場所へ人々を導いた。階段を昇っていくと、途中で倒れている遺体が転がっていた。私はその遺体にさわると病気が移ってしまうように思え、付いて来た人々に、何度も「遺体に触ってはならない。」と叫んだ。
 しかし、どうしても触ってしまう男性がおり、その者に私は、「これ以上付いて来てはならない」と彼の行く手を阻んだ。

58.「食道楽に心を奪われし者」        2003年2月18日

 霧が立ちこめる夜空に上空から落下していくように降下していった。いつものことながら、身体は上下回転しながら落ちていく。とても長い距離を感じた。
 着いた先は闇が濃い場所だった。暗闇の中にも人影が見えた。あぐらをかき、太った人間がそこに座りこんでいた。下半身の膨らみはものすごく、何重にも皺を刻んでいた。周りの景色は何も遮るものもない平地だった。地面は冷たく湿っているようにさえ感じた。
 自分の身体の重さからか、動かせるのは両腕だけのようで、近づく者を手を振り回して威嚇するだけであった。

59.念動力          2003年2月21日

  私は霊界の大地を飛んでいた。地面から2~3m程の高さを滑るようにして飛行を続けた。赤茶けた土の上から真っ直ぐに伸びた樹木が立ちふさがってきた。
 私は思わず、「木よ!移動しろ」と念じた。すると、木は根元から、土の中を這うようにして、素早く移動していく。まるで氷の上をスケートで滑るかのように、スムーズに動いていく。
 目の前に現れる木々が全て、私を避けるかのように移動し、私は止まる事もなく、飛び続けるのだった。

60.分身現象         2003年2月22日

 半覚醒状態となり、意識が肉体から離れるのがわかった。山と谷が広がる、緑豊かな自然が見えてきた。谷を見下ろすと、川が見えた。家や人影も確認出来た。
 私はその渓谷を飛んでいこうとした。とても気持ちがよい気分になるように思えたからだった。私はすべるようにして、谷間上空を飛んで行った。すると、遠くに緑色した巨人が見えた。
 その正体が知りたくなり、近くまで行ってみる事にした。巨人の姿は、まるでアラジンと魔法のランプに出てくる精霊のようだった。右手に短剣を持ち、それを左右に振っていた。
 私はその大男に向かって、質問した。
 「あなたは、一体何者だ」と、何度も繰り返し、叫んだが、一向に口を開かなかった。ただ黙って、目を合わせる事もなく、直立不動のまま姿勢のままだった。
 5~6mはあるであろう、大男のそばには、なぜか多宝塔が建っていた。


霊界日記11

 なぜか霊界日記11がぬけてました。(^^)ハハッ。
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36.「発明者の町」     2002年4月12日
 身体に振動を感じ、私の意識は肉体から離脱した。いつものようにトンネルのような空間に入ったと思ったら、突如、天窓が開かれたかのように、頭上に霊太陽が現れた。
 その光は、トンネルの中を明るく照らしだし、私はその空間の様子を見る事ができた。廻りは木の材質のようなもので組まれた壁になっていた。とても暖かみが感じられ、気持ちが落ちつく雰囲気だった。
 壁にはなぜか、色々な種類の時計が掛かっていた。丸いものや四角いもの、柱時計のように細長く大きなものまであった。時計の針や振り子の動く、機械的な規則正しい音が私の耳にはっきりと聞こえてきた。
 私は、その木質で囲まれた、数百メートルはあろうかと思えるトンネルをゆつくりと降りていった。行き着いた先は建物の中であった。年配の女性がそこに現れ、玄関まで案内してくれた。
 玄関から外へ出た私は、歩道を歩いてくる子供連れの親子に出会った。子供は女の子で、5歳か6歳位の感じだった。私はさっそく、若いお母さんと思われる女性に話し掛けた。
 「インタビューさせてもらってもいいですか」と聞いてみた。
 彼女は「はい」と快く答えてくれた。
 「ここは、どういう町なのですか」と尋ねると、
 「ここは、発明者が作った町なんです」と答えた。
 なぜ、発明者の町なのか、私は意味がわからずにいた。すると、道の向こう側から、不思議な事に、男が手にジョッキを持って歩いてきた。
 彼は、「ビールが飲みたい。ビールが飲みたい」と言いながら歩いてきた。すると、空だったジョッキの中に、突然、並々と注がれたようにビールが現れた。それを見た男は、喜びながらビールを飲み始めた。

37.「この世的執着」       2002年4月21日
 私の目に徐徐に景色が映ってきた。山や畑が見え、のどかな田舎町のようだった。平屋の大きな家があった。私は、そこへ入って見ることにした。玄関は広く3~4m程はあった。中は飲食店になっているようだった。
 私は、「こんにちは」と挨拶をした。中から、この店の主人らしき人物が現れた。和服を着た主人は、老舗の旦那という感じだった。
 彼は、私を見るなり、「あっ!」と叫び、「いらっしゃいませ。あなたは3-13番の部屋へ行って下さい」と言い、店内へ通された。
 私は、靴を脱ぎ、スリッパを履いて歩いていった。玄関から直線上に廊下が続き、その左右が畳敷きの部屋になっており、テーブルがいくつも並び、何人ものお客が食事をしていた。
 歩きながら、食べている人の横を通りすぎる時、食べている器には、お蕎麦を食べているのがわかった。そのうち、女店員も出てきて、私をさらに奥まで案内した。
 案内された先は、建物の勝手口のような土間に出てきた。私はなぜこんな所に案内されたのかと、疑問に思い、後ろを振り返ると、先程の主人が立っていた。厳しい顔をして、私にいった。
 「あんたに、聞かれるとまずいんだよ」
 私はまるで店から追い出されかのように、外へ出た。店の従業員らしき、人々が私を囲むかのように立っていた。私は、「聞かれたら、まずい事でもあるのか」と叫び、その従業員達を一人一人見渡した。
 すると、まるで私を恐れるかのように、視線を合わせず、身体を避けて、崩れて行く者もいた。彼等は、頑なな表情のまま、何も口を開こうとしなかった。
 私は、その時なぜか、とても腹立たしいものを感じ、彼等を全て投げ飛ばしたくなり、一人一人捕まえて、両手で身体を持ち上げ、投げ飛ばしてしまった。

38.「天国の学校」       2002年5月27日
 半円形をした、演舞場のようなホールが見えてきた。古代ギリシャやローマにあったような、屋外型の劇場でもある。この場所に、より深い真理知識を得る為に、天国にいる霊人が学びに来るのだった。
 数十人の時もあれば、数百人、数千人の時もある。学びに来た者が全て着席して待っていると、ステージ上に光の天使が現れる。教師役の指導天使は、霊界でのより深い真理知識を授ける為に教えにくるのだった。
 内容としては「光の性質、光の作用」といったものや、「心の法則性」というものを教えている。彼等は、世の中に貢献し、人類の進歩に役立つ為のリーダーとなるべく、養成されている霊人達であった。

39.「天昇の祝い」       2002年5月27日
 霊界の村では、数百年から数千年の単位で、その村の村長や住人の中で悟りや認識力の進んだ者が、もっと上位の天国へ昇っていく時がある。村長が交代する時でもあり、地上から帰って来たばかりの者で、地上での 経験を通じて大いなる心の発見を掴んできた者が、心境の変化によって、全身から発する光の量が増大してくるのだった。その光の量は、同じ村に住む霊人達と明らかな違いとなり、周りの者がその現象に気づくと、村人総出で祝いの祭りが行われる。光輝く者を中心に喜び合う姿が見られる。
 その祝宴の場所へ、天使が舞い降りてくる。4~5人の天使が大きな翼を広げて、円を描くようにして、廻りながら降りてくるのだった。ハープのような楽器を持った女性の天使と、フルートのような横笛を持つ男性の天使がメロディーを奏でている 。
 その中心に、上位の世界へ昇る事になる霊人が、天使達に手を捉まれながら上昇して行くのだった。

40.「天使の呼び声」       2002年6月15日
 青空が見えた。幾つもの雲が浮かんでいた。上空の蒼さと明るさは、例え様もない幸福感を私の心に伝えてきた。輝きに満ちた天空を見続けていると、気持ちの高まりを抑えきれず、叫び声を上げたくなる程に、安らぎと喜びに満たされた。
 私の胸の辺りが拡大したように膨らみ、大きくなっていった。胸から意識・魂が飛び出し色とりどりの花が咲き乱れる草原の景色が私の目の前に広がっていた。陽の光を浴びて、地上に何者かが動く影が見えた。その影は最初、蝶の羽のような動きのようでもあり、次第に影そのものは人の形をとっていった。
 影の正体は背中から、白く輝く翼を生やした、天使達の姿だった。天使達は、草原から次々と飛び立っていく所だった。女性の天使は、まるで自転車でも漕ぐかのような動作をしながら、ゆっくりと上昇していく。男性の天使達は翼を力強く動かし、一気に上昇していった。
 彼等の服装は、白を基調にした、ゆったりとした衣を着ていた。腰には帯やベルトを巻き、その色は、薄紫色や青、緑色したものなど様々であった。肩から腰にかけては、スカーフのような物を羽織っていた。
 彼等は上空へと集まっていく。私の視点も彼等と同じく移動し、地平線を見渡せる、高さまできていた。海岸線のように海と大地の広がる空間を飛翔していく。
 一人の精悍な顔つきの男性の天使が、だれかを捜すかのように、名を呼んでいた。

霊界日記15

53.幽界での飛行      2002年9月23日

 幽界の窓から飛び降りた。空中をゆっくりと降下し、歩道に着地した。私は振り返って、今降りてきた建物を見た。私は導きの霊に聞いてみた。
 「あの家はなんですか?なぜよく現れるのですか」
 導きの霊は答えた。「あれは、幽界において、出入りする為に必要な家なのだ」と言った。
 辺りは下町のような雰囲気のある場所だった。昭和30~40年代の日本の町並みのようでもある。私と導きの霊は、空中に浮かび、その町を見下ろしていた。道路に住民の霊人達が出てきて、私達を見上げていた。驚きの顔をして、「なぜ飛べるのだ」、と叫んでいた。
 私は彼等に、「なにも不思議な事ではないのです。だれでも霊であれば飛べるのですよ」と答えた。
 この世的価値観が本来の霊性の自由自在さを妨げています。一種の呪縛のように霊能力を閉じ込めてしまっているのです。霊界では肉体などないのですから、簡単に気づきそうなものだと思いますが、それがなかなか、理解できないようです。それはまた、唯物論の罪の重さを物語っています。

54.「大都会」          2002年12月15日

 私の意識は落下していく感覚に襲われた。降下していく速さはゆっくりとしたものだった。私の目の前に10車線はあるのではないかと思われる道路が現れた。周りは高層ビルが天を突く様に立ち並び、道路はどこも日陰になっていた。
 赤いリムジンバスや乗用車、タクシーが走っている。私は道路の上空を飛んでいた。歩道側を見ると、大勢の人々が行き交っていた。ニューヨークの街角のような雰囲気である。
 歩道に降り立ち、私は人々に話し掛けてみた。
 「こんにちは。ハロー」
 人々の返事はまったくなかった。私は歩いている人の前に手を出し、止めてみようとしたが、歩いて来る人は、全て私の身体を通過していった。
 人々の中で二人の若者が立ち止まって話しをしていた。彼等だけは、通りを歩く大勢の人々とは違い、ゆったりとした白っぽい服装をしていた。私は、彼等の前まで近づいてみた。この世界にいる人々は皆、私の存在がわからないようだった。
 「あなたがたは、私が見えますか? あそこに歩いている人達は私の存在が見えないようですが」
 青年は私に言った。「ああ見えてるよ。私達も彼等から見えないみたいだ」
 一人の青年は私に、「もう地上には思い残す事はない」と言っていた。
 「地上に残した、奥さんも、他の男性と幸せに暮らしていく事だろう」と話していた。

55.「赤龍」             2003年2月18日

 私は交差点のような場所に立っていた。交通整理でもするかのように、4~5人の警察官が立っているのが見えた。
 空を見上げると、雲が幾つも浮かんでいた。直線的な飛行機雲まであった。天空には、雲の切れ目に透き通るような青空も覗かせていた。
 飛行機雲の先端が青空に吸い込まれるように、引っ張られるようにして消えていった。そして、雲の切れ目の青空から、突如、龍が姿を現し、身をくねらせながら、力強く飛んできた。
 赤い身体に黒い斑点があり、眉毛と鬣は金色に輝いていた。眼は大きく見開き、黒目がはっきりとしていた。人間の目となんら変わりないものだった。

56.「霊界世界への旅立ち」       2003年4月26日

 公園のような所へ私は来ていた。歩道を歩いていると、向かい側から黒人の男性が歩いてきた。長袖のシャツにズボンを履いていた。 私はその男性に話し掛けた。彼は少し驚いた表情を浮かべ、早口の英語でしゃべり出した。私は意味がよくわからなかったので、彼にもっと近づき、右手を彼の肩に触れてみた。
 そうする事で、相手の考えが理解出来ると思ったからだった。
 彼は「WAIT WAIT」と言い、それから、彼の言っている事が私にはっきりとわかり始めた。
 「貴方みたいな人がいるとは驚いたよ。信じられない。貴方は背中を振り向いたりしないのですか」
 と言ってきた。
 私は背中を見てみた。大きな白い翼が生えているのが見えた。
 地面に目を向けると、自分の影にも背中から地面近くまで伸びる翼が確認出来た。
 私は黒人の男性と別れると、ヨーロッパの都市にあるような、石畳で舗装され、お店が建ち並ぶ町に飛んできた。
 そこには、大勢の人が群衆となり、広場を埋め尽くしていた。
 私は上空から大声で人々へ向け質問してみた。
 「どこへ行くの~」と叫ぶと、
  こだまが返ってくるように、人々は一斉に、私の言葉を繰り返し声に出した。
その後、「仕事へ行く」と皆、同じ答えを合唱するように言った。
 私は彼等に、「この世界では、地上にあるような仕事はもうないですよ」と言った。
 私は再び「どこへ行くの~」と質問した。
 すると、「どこへ行くの~」と群衆がまた、こだまのように言った後、今度は「家に行くの~」と言ってきた。
 私はまた彼等に、
 「ここでは、元居た家は存在しませんよ」と言った。
 三度、私は質問した。
 「どこへ行くの~」
 彼等は、今度も私の言葉を繰り返した後、答えた。
 「金品のある所へ行くの~」と言ってきた。
私は、「物質的なものは、この世界には必要ないのですよ」と訴えるように言った。

霊界日記14

49.次元の境界線           2002年6月21日

 私は、山の頂上に居た。天空へ意識が引かれ、私の身体は上昇を始めた。どこまでも高く行きたいとする気持ちが強くなり、天上に架かる膜のような仕切りを次々と破り、地球を飛び出し、宇宙へ参入しようとした。
 その時、急に「止まれ」という声がこだましてきた。そして、私はそれ以上動けなくなった。再び、声がどこからともなく聞こえ、「確たるものは何もないのだ」と響いてきた。
 その言葉を聞き、私は思わず、足元を見た。大地があるように、踏みしめている感触があった。しかし、地面が次第に透けて見え始め、雲が散っていくように、大地がまったく消えて無くなってしまった。
 下界の景色が広がっているのを見た瞬間、私は真ッ逆さまに落ちていった。ものすごい、速さで落下していくのだった。景色は暗くなり、地獄界まで来ているのを感じた。
 これ以上は落下したくないと思った私は、精神を整えようとした。すると、落下は止まり、地獄界のどこかへ辿り着いたようだった。辺りを見渡すと、人々が狂ったように暴れていた。お互いに傷付け合いながら、殴り合い、蹴飛ばし合う闘争の世界を創り出している世界だった。

50.「人間の塔」       2002年7月3日

 私は、又、落下していく感覚に襲われた。廻りの景色がおぼろげに見えてきた。人々の群れがそこにはあった。人間ピラミッドのように、円形にスクラムを組み、その上に何重にも積み上げられた人間の塔があった。
 彼等は、衣服は着けず、裸状態でそれぞれの手と足が編まれるが如くに、組み合わされている。その人間の塔の下部には、歯車のように回転させる部分があった。
まるで巨大な臼を回すかのように、人間の手で出来た取っ手を、押す役目の男たちがおり、人間の塔全体を回し始めるのだった。
 人間の身体で組み合わされた塔は、一つだけではなく、私の目に幾つも見えてきた。それは、時計の歯車が幾つも組み合わさって、時間を刻むように、左右、上下に機械の部品の一部のように数多く存在した。
 身体を捻じ曲げられ、作り出された構造体が、同時に動き出していく。人々は掛け声とも悲鳴ともつかぬ声を出して、動き続けるのだった。
彼等は、なぜこのような事をやらなければならないのでしょうか。
 その答えは、自分の立場を守る為だけに、意向に沿わな者を容赦なく切り捨て、職業を奪い、地位を奪い、他人を陥れる事を平気でやってきた者達であるようです。

51.「狂乱(詐欺師の末路)」      2002年8月3日

 私は、暗い空間を落下していった。何度となく、身体が回転しながら、かなりの高さを落ちて行く。
 霧が立ち籠めているような、空間を突き破りながら、降下していった。 行き着いた先は、地下歩道のような場所だった。周りはブロックのような石で囲まれた壁になっており、地面は冷たく、土ぼこりの するものだった。
 薄暗い中にも、人が走り去っていくのが見えた。私はその後を追い掛けてみた。
 女性が二人走っていくのがわかった。その二人は急に向きを変え、私の方に襲い掛かってきた。
 彼女らの服装は、長袖の上着にスカート姿だったが、しかし、その顔は凄まじい形相となっていた。
 筋肉の筋だけが残り、はだけた衣服からは、皮膚や内臓が失われた身体が見えた。人を見れば、襲いかかり、全てを盗もうとしているようだった。
 彼女らは、自分より良い物を持つ者、豊かな生活をしている者を許せない気持ちに支配されている。貪りの心で、自分を飾る事によってしか、生きる価値がないとでも思っているかのようだった。そのような心の状態が、身の毛のよだつ姿に、彼女らを変えてしまっている。

52.「地獄の門番」       2002年8月11日

 牢屋のように、薄暗く物ひとつ置かれていない部屋があった。そこには、厳しい顔をした男が二人、椅子に座っていた。がっちりとして体型に仁王像のような形相をした霊人であり、牢屋の門番のようでもあった。
 彼等の前には、二列になって、次々と霊人が現れて来る。
 仁王の前に来る人々は、皆、裸であり、仁王の前に座らされ、一人一人生前の行いを聞かれていくのだった。
 
 仁王霊人は言う。「お前は何をしてきたのだ」
 「全ての結果をここに出してやろう」
 と言い終わると、前に座る霊の胸から、丸いボールのような玉を引き出すのだった。
 引き出された、玉の色は、人それぞれであり、水晶のように青黒く光る物、真っ黒い物、粉々に砕け散る物があった。
 丸い玉が引き出されると、その色を見て、直ぐに反省や後悔を始める者がいた。
 その者は仁王に肩をたたかれながら、「お前はまだ見込みがある」と言われ、別の部屋へ移されていった。
 真っ黒い玉が出てきた者は、それを見ても何とも思わない者ばかりであった。
 仁王のような門番はこう言った。「お前はどこへ行くのかわかっているな」と眼光鋭く睨むと、言われた者は、床下へ吸い込まれるようにして消えていった。
 又、引き出された玉が、手の中で粉々に砕け散る者がいた。

霊界日記13

45.目の役割        2002年4月18日

 私は霊界で、2,3人の人物と会話しているようだった。その内一人だけが残り、私達は立ち話を続けていた。
 私の目の前の人物が急に右に寄ったように感じられた時、左目に突如、空の景色が映ってきた。右目と左目で同時に別々のものが見えてきたのだった。
右目には一人の人物が見え、左目には、雲が流れ星のように飛んでいく天空が見えた。それも、小さく別れていたものが、一つにまとまり分散したり、爆発して粉々になったりと同じような現象が見られた。まるで、天体ショーのようであった。
 空の映像が消えると、なぜか私の身体は90゜直角に方角を変えられ、そのまま倒れてしまった。
  霊体になると、なにかと便利ですね。皆さんは、どう思われるでしようか?
今は、肉体を持ったままでの、幽体離脱による認識であり、霊能力の発現ですから、そうたくさんの同時認識はできないだろうとは思いました。
 しかし、霊界へ戻れば、十、百、千、万とそれぞれ違ったものを同時に 観る事ができるのだと思います。

46.「欲望に身を焦がす聖職者」      2002年5月14日

 身体がとても安らぎ、意識だけは目覚めてきた。霊体が重い鎧から抜け出し ていった。というより、肉体の束縛から抜け出したかった。
 私は、頭から落下していくかのように、何も見えないトンネルをものすごい 速さで落ちて行った。強風が当たるかのように、耳元で風を切る大きな音がした。それは、列車がトンネルを通る時のような、唸り声のようでもあった。
 落下した先は、視界不良だった。煙が立ち込め、周りがよく見えない。一瞬、人が見えた。炎に包まれた、霊人が、悶えながら、ゆらゆらと陽炎のように揺れていた。
 両足は鎖で繋がれ、けっして脱出できないようになっていた。燃え盛る炎に全身を焼かれながら、その地獄の霊人は苦しみ、泣き叫んでいた。

47.「孤独な老人」      2002年5月19日

 肉体から、意識が抜け出した。私が姿を現したのは、雨が降る場所だった。厚い雲に覆われた地上のように、辺りは薄暗い景色が続いていた。私は雑草の茂る、土手の上に立っていた。土手の下には道路が沿うようにして見えた。
 私は土手を降りてみる事にした。雨で濡れている為か、私はすべるようにして、急斜面を下っていった。道路には車が横付けにされていたので、車にぶつからないように、私は手で草を掴んで 止まった。
 ぬかるんだ土の上を歩いていくと、その先には古びたアパートらしき、二階建ての建物が現れた。中央が通路になり、左右に部屋が並んでいた。
 入り口に一番近い、左側の一室の前に立ち、木質製のドアをノックしてみた。ドアを開けると、中はとても狭く、三畳間程の広さしかない部屋だった。
 中には、おじいさんが座っていた。私は話し掛けてみた。
 「ここでの暮らしはどうですか」
 白髪のおじいさんは、「生活は苦しいよ」と言った。
 私は、「どこからか支援してもらっているのですか」と聞いてみた。
 「いや、ほとんどない」と答えた。
 私は、なぜか右手に小包を持っていたので、それを、おじいさんにプレゼントです、と言ってテーブルの上に置いた。部屋の中は、小さな虫が這いまわっていた。

48.「犯罪を繰り返した者」      2002年5月27日

 身体が痺れてくるような感覚があり、身体の機能が停止していくような状態となった。意識が肉体から抜け出す事が出来た。私は、高い高い場所
から落ちていくように、長い距離を飛び降りていった。地の底に辿り着くと、目の前に、身体は土の中へ埋もれ、大地から顔だけを
出した、霊人達が現れた。
 その者達の顔つきは、苦痛に歪んだ者、放心状態にある者などであった。その台地の次に現れたのが、身体を槍のような物で刺しぬかれた者達であった。
 磔にあったように、一本の槍に串刺しにされ、身動きがとれないでいる。逆さ釣りの状態になっている者もいる。更にその先には、刀や剣を持った鬼の ような形相をした霊人に、身体を切り刻まれている者達がいた。
 ここにいる地獄の住人達は順番に、このような悲惨な苦しみを何度も繰り返し受けている。それも何百年と続くのである。
 ここには、鬼のような顔をした地獄の番人のような者がいる。この番人は、この地獄で罰を逃れようとしている霊がいないかどうか、この世界 を徘徊し、見回りをしているのだった。
 この役割をする前は自分自身が、この地獄の責め苦を受けていた者であった。自分の悪行を悟り、良心に目覚めた者である。番人としての役割を2~3百年程したのち、天国へ戻れる時がある。
 ある時、心の垢を落とし終え、天国へ帰る時が来た番人がいた。ぼろぼろの衣服を着ていた霊人は、山を越えていくかのように、光の強い方向へ歩いていく。
 今まで、行きたくとも行けなかった道が遮るものが無くなかったかのように、通過する事が出来た。天国に近づく程に、霊人はとても安らいだ顔となり、衣装も白い服に変わっていた。
 そこへ、守護霊が迎えにやってくるのだった。お互いに涙を流しながら、喜びあっていた。

霊界日記12

41.「医療センター」          2002年7月28日

 開かれた窓があった。私は、明るい日差しに吸い込まれるように、その窓へ飛び込んだ。私は回転しながら落ちて行くような感覚があった。
 しばらくすると、辺りが明るく感じられるようになり、どこかの建物の中にいるようだった。目の前に見える細長い通路には、配管や円筒形をしたタンクなどが、壁面一杯に設置されていて、奥まで人が通り抜けられそうになかった。どうして、このような設備機器があるのだろうと思っていると、反対方向の扉から、人が入ってきた。男性が3人、女性が1人。皆、金髪に青い目をした白人であった。
 私は聞いてみた。「ここで何をしているのですか?」
 男性の一人が答えた。「ここで、我々は薬品を作っているのです」
 続けて私は、「ここは何という町ですか?」と尋ねた。
 「私も、そういえば町の名前をしらない」と困った顔をしていた。
 私は女性にも質問してみた。「地上での生を終え、この霊界に帰ってきているなら、物質的な仕事に囚われるのはおかしくないですか」
 彼女は「私もそう思うのですが」と答えた。
 私は霊としての自由自在さを表現したくなり、その場で空中へ飛び上がり、静止してみた。
 その女性は自分自身が霊人となっているにもかかわらず、私の行動に驚いていた。
 私はその場から離れ、下のフロアへ降りる階段を見つけた。とりあえず、下へ降りてみる事にした。降りていく途中で看護婦さんとすれ違った。と同時に羽の生えた赤ちゃんが一緒に飛んできた。あまりに突然で、振り返って確認しようと思ったがもう見えなかった。今のはエンゼル?
 下の階のロビーには、広いカウンターの受け付けがあり、少年のように若い男性が座っていた。
 私は彼に尋ねた、「ここの責任者はどこにいるのですか」
 若い男性は「この奥の真中の机に座っている人です」と答えてくれた。
 私は、その部屋の奥へ入っていった。責任者らしき人の前に立ち、私は先程の女性に
 肉体はすでに無く、霊となっているなら、もっとその事を人々に伝えるべきではないのですか」
 責任者は「その事はよくわかっているのですが」と言った。
 私は女性の前でやった事と同じ行動をした。(私の身体は、常にフロアレベルから数10cm浮いていた。)
 その男性も驚きながら、私の行為を見ていた。
 私は言った。「霊とは、このように自由自在なのですから、なんでも出来るようになるのですよ」
ここで出会った人々は、胸にネームプレートを付けていた。
 私は彼等に、名前を聞いた。40代ぐらいの責任者の男性は、「下条」という名前だった。
 受け付けにいた、少年のような若い男性も近くにいたので、名前を聞くと「松下」と言った。
 下条さんは、もっとくわしく話しをしてくれと言ってきたが、私は地上に戻らないといけない
と説明した。すると、下条さんは、「じゃ又ここへ来てくれますね」と言ってきた。
 私はこう答えた。「今まで同じ場所へ二度来れた事はないのですよ」
それを聞くと、下条さんは「どうしてなのですか」と質問してきた。「精神のコントロールがうまく出来ないと、行く場所を探し当てるのがむずかしいのです」と言い終わると、私は地上の肉体にもどってきた。

42.「霊界の生活」
             2002年9月11日
 肉体から魂が抜けると、いつものように落下していく。私は、空港のコンコースに似た場所へ出てきた。一方通行の広い通路を大勢の人々が並んで歩いていた。人種も多様であり、白人、黒人、アジア人など、世界中の人々がいるようだった。
 私は、黒人の二人組みに話し掛けた。
「ここは、何をする場所なのですか」と聞いたが、返事はない。
 何か困ったような顔をされて、何も答えなかった。人々は建物の外へ次々と出ていく。
 私もホールを抜け、外へ出た。上空は青空が広がり、霊太陽の光が穏やかに、この世界を照らしていた。出入り口付近で、日本人らしき人々に出会った。
 彼等に、私は話しをしてみた。
 一人の男性が私を見た瞬間、口を開いた。
「あなたは、今こちらの世界で有名になっている方ですね。龍の姿になって突然現れ、霊人達を驚かせているのです」
 龍の話しには触れず、私の方から質問をしてみた。「ここは、天国の世界のようですが、みなさんは幽界世界から天国へ昇ってきたのですね」「日常生活はどうしているのですか」
 最初に話しをしてくれた男性は、「家を綺麗にしたり、家族のスケジュール管理などをしています」と言った。
 もう一人の男性は、「私も、家の整理や鳥の飼育をしています」
 その話しが終わると、空に、白い鳩の群れがやってきた。規則正しく、編隊を組んで飛んで来る。私は、鳩の方角に、手の平を頭上へかざした。すると、鳩の群れが私に近寄って来た。
 鳩の姿を良く見てみると、足だけは、それぞれに色が付いており、青、赤、黄色、緑、紫など色鮮やかだった。先頭の一羽の鳩が、私の手の平に頭を乗せ、気持ちよさそうにしていた。
 私は天上を見上げ、霊太陽が輝いているのを確認した。光の強さは、冬の朝日のように淡いものだった。
 霊太陽の位置は、目の高さから30゜の角度の位置に見えた。後ろを振り返って
みると、同じ高さの位置に霊太陽が視界に入ってきた。どちらの方角を向いても前方に見えた。
 私のいる場所に居合わせた霊人が私の様子を見て、教えてくれた。
「霊太陽については、重層化分光現象という名で、霊界へ来ると、この現象を教わるのです」と言った。

43.「霊性を認めようとしない町」     2002年2月24日

 私は、数十メートルはあろうかと思われる川を横断していた。そのまま一直線に岸へ上がり、土手を飛び超えていった。ガードレールの設置された道路に出てきた。地上に降り立ち、辺りを見渡すと、道路の両側には畑が続き、低 層の住宅が建っていたりした。遠くに工場の煙突らしきものが空高く伸びていた。日本の地方の町でよく 見かける光景だった。
 私は、この町の全景が見たくなり、高い建物を捜した。五階建ての団地を見つける事が出来た。そこへ 昇ってみる事にした。
 私が壁をつたって登り始めると、けたたましいサイレンの音と共にパトカーや、消防車が何台も押し寄せて来た。車から人がばらばらと降りてきた。私を捕まえようとするかのように、私に向かってくる。あわてた私は必死になって、建物の最上階を目指して飛んだ。
 しかし、目に見えない天井でもあるかのように、それ以上は上へ行く事ができなかった。追い掛けて きた人々は、私の足を掴んで引きずり降ろそうとした。私は、この場所から瞬間移動するように念じた。
 すると、その町から遠ざかっていく景色が見えてきた。その時、私は大変驚くべき事実に気づかされた。灰色の何者も存在しないかのような空間に、ただ先ほどの町だけがシャボン玉のように浮かんでいたのだ。
 私は、何かぞっとするものを感じた。その町の住人達は、その事を知られては困る事でもあるかのような行動をとっていたからだった。
 そう思った瞬間に、あるイメージが私の意識に流れ込んできた。
 世界が自分の住んでいる町しかないかのような生活に不可思議さを感じる住人が、時折、私の見た高くそびえる煙突へ登っていく光景が見えてきた。
 頂上まで登りきった人は、自分の住んでいる町の秘密を知ることになる。町の境界線の外は断崖絶壁の灰色の空間が静かに続いているだけであった。
それを知った時の驚愕は、見た者の魂に大きな覚醒を与えるものであった。気を失う程の衝撃を受けた時、その人は忽然とその町から消えていった。

44.「地下回廊」           2002年3月17日

 身体から意識が抜けていくのが、はっきりとわかった。私は落下していく感覚に襲われた。それも、きりもみ状態のように回転しながら、かなりの高さを落ちていった。
 地面に着地した時、廻りは闇であった。暗闇の中に何者かが居る気配を感じた。目が暗闇に慣れるに従い、かすかに人影が見えてきた。その者達は、私に危害を加えるかのように襲ってきた。
 私は逃げた。逃げながらも、私はその場所がどのような構造になっているのか確認してみた。走りながらも地面を触ってみた。とても冷たく、硬い感じだった。砂が多少積もっているのか、土ぼこりが舞っていた。
 又、頭上を見上げてみると、高さ三メートルぐらいの所から、コンクリートのようなもので天井が覆われている構造になっていた。
 私は、かなり走った後、立ち止まり、追ってくる者達と対峙した。彼等は私の身体めがけて突っ込んできた。まるで、熊のような体格をした者が、私の身体に触れた瞬間、霧のように消えていった。
 なぜか、私の廻りだけは明るく照らし出されていた。私は不思議に思い、自分の手と腕を見た。驚いた事に、透けて見えたばかりか、内側から光が放出されていた。自分自身が、カンテラのようになっているのだった。
 三体程の怪物が消えて無くなると、地下道の脇の洞穴から、人が出てきた。袈裟衣を着た坊主が現れた。中肉中背のずんぐりむっくりした体型であった。
 鬼のような形相をした坊主は、私にこう言ってきた。
 「光の人間が、ここへ来るとは珍しい。これは、我々の宝とする為、生け捕りにしてやろう」
 その坊主の傍らには、女性が立っていた。黒いスーツを身に纏い、表情ひとつ変えずに、男の言った言葉に頷いていた。
 坊主が片手を上げて、私の身体を捕らえようとした。しかし、男は私の身体をすり抜けてしまった。
 「簡単には捕まえられぬか。ならば、封じ込めてやるわ」と、私に叫んだ。その瞬間、私は何かに守られるかのように、その空間から抜けだした。